2016年9月28日水曜日

泉王寺 (印西市・泉)

泉王寺は、泉の八幡神社と隣り合っています。

奥側は八幡神寺境内、手前側は泉王寺境内


泉王寺 左右の柱は 山門に見えますが、寺の名前がありません


左右ともに「愛宕山記念」の碑(安山岩)でした
大正2年(1913)建立

大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』所収の「船穂村誌」には、「第8章  寺院仏堂誌」に以下のように書かれています(後編 P.459)。

(6) 泉王寺

泉新田村 字北側にあり、真言宗(醍醐派)にして三宝院末なり。
不動明王を本尊とす。
延宝5年(1677)4月10日建立。 当明治12年まで204年なり。

・堂宇 間口 2間、奥行き 2間半
・拝殿 間口 4間、奥行き 2間 (ただし作り込み)
・境内 134坪8合1勺
・檀徒 950人

寺院なのに「拝殿」とあります。 どういうことなのでしょう。
寺院から神社に移行した時期があったのでしょうか。

本 堂


本堂は傾いているようです


本堂正面を横から見たところ


「奉納 愛宕山」と書かれた扁額が懸かっています


本堂脇から入口の方を見たところ


手水舎(1831) と 門柱裏側の狛犬(1880) これらがあるのも不思議


境内から続くきれいな庭


境内から 隣にある泉八幡神社の鳥居が見えます


弘法大師供養塔(砂岩) 明治25年(1892)造立 


供養塔の上部には弘法大師像が


印西大師 番外の大師堂


弘法大師像(砂岩) 慶応4年(1868)造立


石造物の造立年等に関しては、印西町教育委員会発行の『印西町石造物 第三集 草深地区調査報告書』(1983)に拠りました。