2016年7月15日金曜日

2016.07.14 身近な植物 (7月中旬)

(1)


印西市・草深の里山を散策した折に見た植物です。
どの植物も、鎌ケ谷で見ることができます。

ワルナスビ(悪茄子) 1 ナス科 ナス属
紫色の花の中に 白花が交じっています


ワルナスビ 2 茎や葉には 鋭いトゲがあります


ノゲシ(野芥子) キク科 ノゲシ属


ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
アヤメ科 ヒオウギズイセン属


カンナ カンナ科 カンナ属(Canna
6個の雄しべのうち5個は花弁花し、雌しべはヘラ状


八重のムクゲ(木槿) アオイ科 フヨウ属


ツルマサキ(蔓柾) ニシキギ科 ニシキギ属


(2)


近所で見た植物です。
 
ハギ(萩)の仲間 1 マメ科 ハギ属



ハギ(萩)の仲間 2 同じ株の花です
(2016.07.23 撮影)

ハギには、様々な種があるようです。
上の写真のハギの仲間は、何という種なのでしょう。
葉や花穂の形からすると ヤマハギ(山萩)でしょうか?


イチジク(無花果) クワ科 イチジク属 とても大きな葉です 

イチジクは隠頭花序です。
花軸が肥大化した花嚢の内側に無数の花をつけます。
それらが実になり、私たちのよく知る「イチジクの実」の中身になります。
花は外から見えません。
漢字で「無花果」と書かれるのは、このことによっています。


ヤブミョウガ(薮茗荷) 1 ツユクサ科 ヤブミョウガ属


ヤブミョウガ(薮茗荷) 2 同じ株の花
(2016.07.23 撮影)

「ヤブミョウガ」という名前は、藪のようなところに生え、ミョウガと葉が似ているところからきているようです。

名前には「ミョウガ」とつきますが、ミョウガは ショウガ科 ショウガ属であり、花の構造も全く異なります。
ミョウガの苞葉に包まれた花蕾は、薬味等にして食べているものです。

ちなみに、ショウガとミョウガは、古い昔に わが国に持ち込まれた際、香りの強い方を「兄香(セウカ)=しょうが」、香りが弱い方を「妹香(メウカ)=みょうが」と呼んだのが名前の由来だそうです。

➜  なにそれ!? 倶楽部 みょうがとしょうがの見分け方!


ボタンクサギ(牡丹臭木) 1 シソ科 クサギ属

ボタンクサギは雌雄異熟性であり、雄性先熟です。
咲き初めは雄性期で、その後に雌性期になります。
下の写真は、雄性期の花を撮ったものです。

ボタンクサギ 2 花冠は5裂し、雄しべは4本です

雌性期になると、雌しべの花柱は長く伸び、柱頭は2裂します。
下の写真は、雌性期の花です。
長い雌しべが目立ちます。

ボタンクサギ 3 長く伸びた雌しべ
(2016.07.23 撮影)


次の花を初めて見たときには、本当にビックリしました。
名前を聞いて、「よくぞ名づけたものだ」と感心しました。

トケイソウ(時計草) トケイソウ科 トケイソウ属


3本に分かれた濃紫色の雌しべは、まるで時針・分針・秒針のようです。
子房は、雌しべの根元にある球の部分です。

雄しべは5本、途中まで雌しべと合着しています。
雄しべの葯は太い花糸の先についており、固定されておらず、回転します。
花が開いた直後に裂開し、はじめは花粉のある面を上に向けているものの、その後回転して下を向いてしまうとのこと。

雄しべの下に見られる多数の細い糸状のものは、副花冠。
副花冠は、花冠や雄しべの一部が変形してできた花冠状の構造だそうです。

花弁が10枚あるように見えますが、半数の5枚が花弁、半数の5枚が萼片であるとのことです。


サルスベリの花も実に特徴的です。

サルスベリ(百日紅) ミソハギ科 サルスベリ属

花を接写したら、取り上げてみたいと思います。

(2016.07.20 追 記)