2014年7月21日月曜日

鎌ケ谷で見られる草本(6) ハルジオン ・ ヒメジョオン

松任谷由実(ユーミン)が 「ハルジョオン・ヒメジョオン」という曲を発表したのは、1978年のこと。

   川向こうの町から 宵闇が来る
   煙突も家並みも 切り絵になって
          (中 略)
   ヒメジョオンに埋もれて (略)
   土手と空のあいだを風が渡った
          (後 略)

なかなか しみじみとした いい歌です。


「ハルジョオン」は「ハルオン」とも呼ばれます。
百科事典でも、小学館のものは「ハルジョオン」、平凡社のものは「ハルジオン」を見出し項目としています。
手持ちの植物図鑑を見ると、見出し項目に 両方が併記されているものがあります。
国語辞典は、どちらかを見出し項目とし、他方を別名としてあげています。
ここでは「ハルジオン」という呼称の方を使うことにします。
( 追 記 2014.07.28 ) 
この段落は、わが自然観察の先生であるA氏の助言により追記しました。


さて、このハルジオン と ヒメジョオンですが、ともに キク科 ムカシヨモギ属 であり、遠目には とてもよく似て見えます。
しかし、花が咲く時期が違っているうえ、よく見ると花などの形が異なっているので、区別はそう難しくありません。

ハルジオン(春紫) はその名のとおり、春に咲きます。
名前に「紫」とつきますが、白い花のものも多く見られます。
千葉県北西部で 4~5月に見られるのはハルジオンです。

ヒメジョオン(姫女)は、6月の中旬以降に花が目立ち始めます。
夏の花だといってよいでしょう。

見なれると、両者は花の花弁のつき方がとても異なっていることに気づきます。
ハルジオンの花は、花弁(舌状花)が細くて糸状に見え、全体的にモシャモシャとした感じです。

ハルジオン(春紫)の花 花弁が細かく糸状です

一方、ヒメジョオンの花は、花弁(舌状花)が一枚一枚はっきりと分かれて見え、やや菊の花に似ています。

ヒメジョオン(姫女)の花 花弁の一枚一枚がはっきりしています

どちらか判別できないときには、茎を折ってみるとわかります。
春に咲くハルジオンの方は、茎がパイプ状で中がスカスカです。

ハルジオンの茎は、中空です


ヒメジョオンの茎は、中が白い髄で詰まっています

ハルジオンとヒメジョオンの違いについては、以下のページに詳しく書かれていて、大変参考になります。

 ➜  はやしのなか ハルジオンとヒメジョオンの覚え方と見分け方

また、以下のページでも簡潔に説明されており、見事です。

 ➜  花盗人の花日記 ハルジオン   ヒメジョオン


以下にハルジオンとヒメジョオンの写真を載せます。
どちらも花の色が一色ではないことに注目して見てください。
まず、ハルジオンから。

白い花のハルジオン 1


白い花のハルジオン 2


紫色の花のハルジオン 1


紫色の花のハルジオン 2


以下は ヒメジョオンです。

道端で繁茂するヒメジョオン


道路脇に つらなって咲くヒメジョオン


白い花のヒメジョオン


ピンクっぽい色の花をつけたヒメジョオン



追 記 2014.10.12

ヒメジョオンの花が 10月の上旬だというのに花を咲かせていました。
花期が、なんと半年近くにわたっています。

2014.10.08  鎌ケ谷市制記念公園近くで撮影