2015年10月3日土曜日

印旛を歩く(18) 長圓寺 (印西市・師戸)

旧 印旛村(現 印西市) 師戸にある 奈良山 長圓寺。
真言宗豊山派の寺院です。
所在地は 印西市(大字)師戸932番地です。

「奈良山」という山号は、所在地が 字「奈良戸」であることに由来しているのでしょうか。

山門から境内を見たところ


山門から入って左側には、如意輪観音像や子安観音像が建っています


続いて、子安観音立像や大師堂等が並んでいます


大正2年(1913)発行『千葉県印旛郡誌』の「宗像村誌」のうち、「寺院仏堂誌」には 以下のように書かれています(後編 P.415)。

(5) 長圓寺

師戸村 字奈良戸にあり、真言宗(豊山派)にして實蔵院末なり。
阿弥陀如来を本尊とす。
宗祖 興教大師 法孫、開基、幾世伝承之義。
元禄8年(1695)中、焼失に付き、縁起書類 悉く皆不詳。
中興、開山 法印・圓浄、正徳5年(1715)10月2日、本堂(長さ 6間、横 5間)創立。
明治12年(1879)4月28日、現存の本堂、堂宇 大破に付き、地方庁へ出願の上、明治12年7月9日、更に仮堂再築。

仮堂 間口 4間、奥行き 2間半。
境内 291坪あり。
檀徒 37人を有す。

(『寺院明細帳』より)


現在の本堂は、平成6年(1994)11月23日に落慶


本堂(左) と 庫裏(右) 庫裏は、平成13年(2001)5月28日に落慶


奈良山 長圓寺 本堂


「長圓寺」と扁額が懸かっています


「長圓寺案内」 や 「長円寺便り」が入った箱が置かれていました


印西大師 第29番札所の大師堂


御大師様の姿が見えます


扁額が懸かっていました 四国88カ所 第29番札所 国分寺の御詠歌です

国分寺の御詠歌は、以下のとおりです。

  国を分け 宝を積みて 建つ寺の
      末の世までの 利益残せり


個人が寄進した「助右衛門大師」


ここにも扁額が懸かっていました 前面にある横木の穴から撮影


これも個人の寄進による聖観音堂


本堂の裏手の崖 右手上に何か見えます


何の小祠なのでしょうか 確認できませんでした


本堂脇から山門の方を見たところ


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