2014年3月9日日曜日

2014.03.08 早春の結縁寺周辺の谷津 (印西市)

スタッフの一員にもなっている「印西ウエットランドガイド」の里山散策会に参加し、印西市の結縁寺(けちえんじ)周辺の谷津を歩きました。
当日の参加者数は、一般 54人、スタッフ 17人、合計 71人でした。
このコースは、約8kmの道のりです。

結縁寺コースの散策マップ  (「北総の里山 散策ガイド」より)
国土地理院の電子国土Webシステムから配信された地図を利用しました

千葉ニュータウン中央駅 ➜ ニュータウン大橋 ➜ 多々羅田公園 ➜ 結縁寺(けちえんじ) ➜ 入定(にゅうじょう)塚 ➜ 松崎台公園 ➜ 頼政塚➜ 名馬塚 ➜ 多々羅田公園 ➜ 県立北総花の丘公園


古刹 結縁寺の周辺には、美しい谷津田が残っており、見ているだけで心がなごみます。

谷津のある風景が広がっています


結縁寺の山門 美しいたたずまいです


内側から見上げた山門 釘を使わずに建てられているように思われます


結縁寺は真言宗豊山派の寺 本堂の前に建っているのは結縁塔婆


結縁寺  六地蔵 この雨囲いも釘がいっさい見えません 

私が六地蔵を見ていると、植物のみならず日本文化にも造詣の深いS氏が、六道輪廻の餓鬼道について次のような よい話をしてくれました。

「〈餓鬼〉は、お腹が膨れていて、小さな口をしています。
ながーい箸を持っているのですが、その箸では長すぎて自分の口に食べ物を運ぶことができません。
食べたい、 食べたい、 食べたい。  でも、一人では食べられません。
他の〈餓鬼〉と お互いに食べさせ合うことによって、はじめて食物が口にできるのです。」


道をゆくと春を感じさせるものが目に入ってきます。

梅の花が 行く先々で出迎えてくれました


路傍のフキ (蕗、キク科フキ属の多年草)の花  〔開いたフキノトウ〕


谷津田の近くでは、小さな野草が 小さな花を 咲かせていました。

オオイヌノフグリ (大犬のふぐり、オオバコ科クワガタソウ属の越年草)


ホトケノザ (仏の座、シソ科オドリコソウ属の一年草または越年草)
 
 
ヒメオドリコソウ (姫踊り子草、シソ科オドリコソウ属の越年草)


ミチタネツケバナ(道種漬花、アブラナ科タネツケバナ属の越年草または一年草)の白い花


キジムシロ (雉莚、バラ科キジムシロ属の多年草)


私の植物の先生の一人である S氏がロゼットという言葉の意味について教えてくれました。
ロゼットの英語での綴りは「rosette」。
バラ(rose)の花に由来する名前だそうです。

メマツヨイグサ(雌待宵草、アカバナ科マツヨイグサ属 2年草)のロゼット

上の写真のメマツヨイグサのロゼット(根出葉)は、まさにバラの花のようです。

結縁寺の近くにある 松崎台公園下の谷津には 水辺がつくられています。
そこには多くの生きものが生息しています。

松崎台公園下に広がる谷津田の風景