2013年4月7日日曜日

鎌ケ谷で見られる木本(2) ミツバアケビ と アケビ

2013年の4月上旬に、大町公園でミツバアケビの写真を撮影しました。

名前の由来となった ミツバアケビの葉


ミツバアケビの雌花 アケビよりも濃い黒紫色をしています


こちらは アケビの雄花と雌花(右上) (2012.04.22  粟野の森で撮影)


つる性の木本です つるは太くなって木質化します


けっこう高く枝を茂らせます


ミツバアケビアケビ は、とても近い種です。
自然交雑で一代雑種の ゴヨウアケビ が生まれるそうです。
次のサイトを参照してください。

http://kanon1001.web.fc2.com/foto_sinrin/K_akebi/goyo_akebi/goyo_akebi.htm

学名もよく似ています。
 ミツバアケビ Akebia trifoliata
 アケビ    Akebia quinata
下記のサイトには、trifoliata は「三つ葉の」という意味、quinata は「五つの」という意味だと書かれています。

http://homepage1.nifty.com/bm/plants/eudicots-ranunculales-/akebi-mituba.htm

 
なお、ミツバアケビの3枚の葉と アケビの5枚の葉は、それぞれ掌状複葉の小葉です。


追 記 2013.04.28

下の写真は、2013年の4月中旬に粟野の森で撮ったものです。
ミツバアケビとアケビの間に、波状の鋸歯をもつ5枚の小葉の植物が写っています。
5枚の小葉というアケビの特徴と、鋸歯をもつ小葉というミツバアケビの特徴を兼ね備えています。
これが自然交雑により生まれたゴヨウアケビではないかと思われます。

左から、 ミツバアケビ ゴヨウアケビ アケビ

ゴヨウアケビの学名は、Akebia × pentaphylla。 
pentaphylla は、penta が「五つの」、phylla が「葉」という意味のようです。
下記のサイトにあるヒメコマツ(別名 五葉松)の説明を見てください。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/goostake/GOO/SCNAMEN1.HTM

これらの学名のとおり ミツバアケビの葉は、鋸歯のある小葉 3枚。
アケビの葉は、鋸歯のない長楕円の小葉 5枚
そして、ゴヨウアケビの葉は、鋸歯のある小葉 5枚


追 記 2015.08.31

4月の中旬にゴヨウアケビの花を見ることができました。

ゴヨウアケビの雄花(中央左下) と 雌花(ミツバアケビより大きい?)



2013.12.19 追 記

ミツバアケビの実を撮影した写真を3枚掲載します。

ミツバアケビの実 (2013.07.17  成田市・坂田ヶ池総合公園で撮影)
 
 
ミツバアケビの実 (2013.10.21  印西市・亀成谷津で撮影)
 
 
ミツバアケビの実 (2013.10.07  印西市・栄福寺近辺で撮影)



追 記 2014.10.09

木下万葉公園のトイレの近くに 藤棚ならぬ アケビの棚があります。
下にアケビの実がいっぱい落ちていました。

一見して藤棚に見えます


アケビが蔓を丸太に這わせています


下に落ちていたアケビの実 緑色の果肉が見えます


乾燥が進んできたアケビの実


バラバラになり、アケビの種が むき出しになっています