2013年4月26日金曜日

鎌ケ谷で見られる木本(4) フジ

4月の中・下旬、国道464号線から市制記念公園を南の方向に見たときに、高木に絡みついたフジの花が見えます。




囃子水公園の藤棚でも4月の中・下旬、みごとに花を咲かせています。
木に絡みついているフジも、藤棚のフジも同じ種です。





ヤマフジとフジの違いですが、ヤマフジは団子状に花が咲くのに対して、フジは花房がしだれるのが特徴だといわれます。
また、ヤマフジは本州近畿地方よりも西の山地に自生し、関東地方の野山では見られないようです。

ヤマフジを ノフジ(野藤)、フジを ノダフジ(野田藤)ともいいます。
どちらも、マメ科 フジ属です。



追 記 2013.05.03

蔓の巻き方については、フジが右巻き(上から見て時計回り)、ヤマフジが左巻き(上から見て反時計回り)です。
以下の写真を参考にしてください。


追 記 2014.11.11

蔓の巻き方について、「追 記 2013.05.03」にあるように固く信じていたのですが、植物に詳しい方から、〈世の中 必ずしもそうなってはいない〉と教えられました。
以下は、たいへん参考となった Wikipediaの入念な記述です。

 ➜  Wikipedia 「右巻き、左巻き」

この記述には、混乱を避けるために 「Z巻き」と「S巻き」という表現が使われています。
以下が その図です。

Wikipedia 「右巻き、左巻き」 より

「つる植物」について、次のように書かれています。

つる植物の巻き付き方向は、通常右巻き、左巻きの語が用いられている。 しかし、Z巻きを右巻きと呼ぶ方法と、S巻きを右巻きと呼ぶ方法の両方が使われている。図鑑でこの語を見たら、図を見て確認することが望ましい。

無用な混乱を避けるため、今後は 「左」・「右」は使わず、「Z巻き」と「S巻き」で通すことにします。

なお、以下のサイトで綿密な考察を加えてしていますので、ぜひ ご一読ください。

 ➜  広島の植物ノート 特集 「つる植物の右巻きと左巻き(簡潔版)

 ➜  広島の植物ノート 特集 「つる植物の右巻きと左巻き(詳細版)



S巻きのフジ (近くの山林で撮影)


Z巻きのヤマフジ 〔園芸品種 シロカピタン〕
(鎌ケ谷市北部公民館で撮影)